サークルCEO、ステーブルコインの「iPhone時代」が間もなく到来すると語る



CircleのCEO、ジェレミー・アレール氏によると、ステーブルコインの世界は大きな転換期を迎えているという。彼はこの瞬間を2007年のiPhone発売に例えている。現在、デジタルドルの開発者たちは状況を注視しているが、まだすべてのチームが参入しているわけではない。

大手小売業者とフィンテック企業が試験的に導入を進めている。今後数ヶ月で、プログラマブルマネーが本格的に普及するかどうかが決まるかもしれない。

大手小売業者はステーブルコインに賭けている

噂によると、ウォルマートとアマゾンは、米ドルに裏付けられた独自の暗号通貨の導入をひそかに検討し始めたとのことです。こうした動きにより、ステーブルコインはあらゆる小売業者や決済サービスプロバイダーの注目を集めています。

Shopifyは、6月13日までに小売業者がUSDCを利用できるようにする予定です。Coinbaseとの提携により、一部の小売業者は早期アクセスが可能になります。ShopifyのCEO、トビ・ルトケ氏は、同社はステーブルコインをオンライン決済の自然な手段と捉えており、それを実現するためのスマートコントラクトを開発したと述べています。

開発者は依然として傍観者

アレール氏によると、すべてのプログラマーがプログラマブルドルを不可欠なツールと考える段階にはまだ至っていない。チームは依然として、実績のあるクレジットカードネットワークや銀行APIに依存している。

状況を変えるには、ステーブルコインプラットフォームには、より優れたソフトウェアツール、法的および税制に関するより明確なガイドライン、そしてより多くの成功事例が必要です。これらの要素が整えば、開発者は好奇心から本格的な導入へと移行できるかもしれません。

取引量は33兆ドルの節目に到達

データサイエンティストのダレン・マツオカ氏は、ステーブルコインが過去1年間で約33兆ドルの取引を処理したと指摘しています。これはPayPalの約20倍、Visaの約3倍に相当します。

これらの数字は、デジタルドルの需要の規模を無視できないことを示しています。この傾向が続けば、送金、オンラインショッピング、さらには暗号通貨の交換方法さえも変化するでしょう。

一方、6月5日にCircleがニューヨーク証券取引所に上場したことは、投資家がこの分野で成功の機会を探していることを示しました。同社の株価は取引初日に160%以上急騰しました。この急騰は、ステーブルコインが大規模に普及すれば、莫大な利益が得られる可能性があるというメッセージを伝えています。

注目の画像はUnsplash、チャートはTradingViewより